2021年06月09日
コロナクラスター院内反省会
日本全国で新型コロナが蔓延している中、ここ沖永良部島では2020年は3名程度の発生でしたので、全国的な蔓延とは無関係のような空気がどことな~く流れていました。しかし、4月半ばから1か月ほどの間に約40名の方が罹患し、いわゆるクラスターの発生がありました。正式には知名町クラスターと名は付いていますが、個人的には沖永良部クラスターと思っています。幸い、全員無事軽快されたので、そういう意味ではめでたしめでたしでした。
本日は、この集団発生を経験したことにより見えてきた課題、次につなげるための対策について院内で話し合いの場を持ちました。本当に考えなくてはならないことがたくさんたくさん見つかりました。

いくつか例をあげると
・新型コロナ感染症対策本部である鹿児島県庁、保健所、両町役場、宿泊療養所、徳洲会グループ病院等々との連携
・通常時でさえ足りないのに、医療スタッフを増員しなくてはならない
⇒今回はグループ内からの派遣があったため何とかやり過ごしたが、なかった場合はどうするか
・通常外来診療、・通所リハビリを止めたことによる患者様の健康面の不具合
・入院患者との面会禁止措置
などなど、問題は山積みです。
しかし、これらをクリアしないと沖永良部島民への十分な医療提供ができまないことになります。
次に備えてどうするか。

やるしかないですね。
(文責:内科 藤崎)
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2021年04月02日
沖永良部の農業と離島医療との関わり

沖永良部島の農家さんの協力のもと、4月1日の時点で合計4回、12人の方がジャガイモ収穫に参加されました。
農業と離島医療。あまり関係が無いように思われますが、沖永良部では密接に関わりがあります。
まず沖永良部島はサンゴ礁が隆起して出来た島なので、土を掘ればサンゴの化石が固まった硬い岩ばかりです。土壌は赤黄色土で水はけが悪く、農業に向かないと言われています。
その農業に向かない島を、岩を削り土地を平らにし土壌を改良するなど、先人の方々が大変な苦労をされ、長い年月をかけて農作物が育つよう改善してきました。
沖永良部の赤土には、祖先の血と汗と涙が染み込んでいるそうです。
そんな大切な土地や畑を手放さなければならない時があります。
大きな病気を患い、島外に出て治療しなければならなくなった時です。

(写真は徳洲新聞より抜粋)
離島ゆえに通院する事も難しいため、治療費の他に付き添いの方の滞在費も必要になり、大きなお金が必要となります。その間作物を管理する事も出来ないため、先祖代々の土地や畑を売る必要に迫られるのです。
畑を売るということは、沖永良部で暮らすための生活基盤を失うということです。
沖永良部徳洲会病院が建てられる前は、島外搬送も多かったと聞きました。
30年以上前の話ですが、今回協力して頂いた農家の方も、旧病院の建設に関わっていた時に大けがを負い、沖縄に搬送されたと教えて頂きました。
島外搬送すること無く、この島で一人でも多くの方を治療する事が出来れば、患者様やその家族の負担も減らす事ができ、徳洲会の理念である「健康と生活を守る病院」を実践できると思っています。
今年度も徳洲会グループ内外の助けを借りながら、一人でも多くの島民の方々を島内で治療できるように頑張っていきます。
当院も含め離島医療の応援に来ていただいている皆様、この場を借りてお礼申し上げます。
しったい、めへでぃろどお(本当にありがとう)
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2021年03月09日
中学校で講話を行いました!
令和3年3月9日(火曜日)
田皆中学校にて中学2年生21名を対象に総合的な学習の時間の講師として
当院の栄養士1名と理学療法士1名が参加させていただきました。


自身の学校生活から今の仕事をするきっかけ、仕事内容など話をさせていただきました。
家族の話や体験した失敗談を通して、いま頑張ってほしいこと、知っていてほしいことを伝えることが出来ました。
メモを取りながら真剣に話を聞いてくれる学生の姿がとても嬉しかったです。緊張から、つたない部分もありましたが質疑応答の時間では積極的に手を挙げ質問をしてくれる学生さんが多くいらっしゃいました。
中学校2年生でなりたい職業がしっかり決まっている子もいて驚きました。
当院では中学生や高校生を対象に職場体験として病院を知ってもらう機会があります。今回この機会をきっかけに、ぜひ参加してくれる学生さんに1人でも繋がり、未来ある中学生の人生の選択肢のひとつに島で働く医療人が生まれてくれたら嬉しいです。
田皆中学校の校長先生をはじめ学年担当の先生方、貴重な時間を作っていただき、声をかけて頂いてありがとうございました。
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田皆中学校にて中学2年生21名を対象に総合的な学習の時間の講師として
当院の栄養士1名と理学療法士1名が参加させていただきました。


自身の学校生活から今の仕事をするきっかけ、仕事内容など話をさせていただきました。
家族の話や体験した失敗談を通して、いま頑張ってほしいこと、知っていてほしいことを伝えることが出来ました。
メモを取りながら真剣に話を聞いてくれる学生の姿がとても嬉しかったです。緊張から、つたない部分もありましたが質疑応答の時間では積極的に手を挙げ質問をしてくれる学生さんが多くいらっしゃいました。
中学校2年生でなりたい職業がしっかり決まっている子もいて驚きました。
当院では中学生や高校生を対象に職場体験として病院を知ってもらう機会があります。今回この機会をきっかけに、ぜひ参加してくれる学生さんに1人でも繋がり、未来ある中学生の人生の選択肢のひとつに島で働く医療人が生まれてくれたら嬉しいです。
田皆中学校の校長先生をはじめ学年担当の先生方、貴重な時間を作っていただき、声をかけて頂いてありがとうございました。
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2021年03月03日
第1回 小児科座談会
2月27日(土)18:30より、知名町役場子育て支援課が中心となり、
小児科(相談外来)浦部延子先生によるWEB座談会が行われました。

参加者は以前当院に勤務されていた小児科医師や、浦部先生の栃木での勤務先の心理士、
こども園「すまいる」の先生方、当院言語聴覚士、相談員です。
エリクソンの発達理論を基に心の発達、それぞれの時期に関わる際のポイント、
特性の理解や支援について学ぶことができました。

こども園の先生方からの相談や、またお話を聞きたいとのご意見を頂き、今後も開催していく予定です。
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小児科(相談外来)浦部延子先生によるWEB座談会が行われました。

参加者は以前当院に勤務されていた小児科医師や、浦部先生の栃木での勤務先の心理士、
こども園「すまいる」の先生方、当院言語聴覚士、相談員です。
エリクソンの発達理論を基に心の発達、それぞれの時期に関わる際のポイント、
特性の理解や支援について学ぶことができました。

こども園の先生方からの相談や、またお話を聞きたいとのご意見を頂き、今後も開催していく予定です。
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タグ :小児科
2021年02月25日
看護師特定行為研修について
当院の金城師長が南部徳洲会病院で行われている「ろう孔管理関連の特定行為研修」を2020年10月に無事修了されました。
特定看護師とは、相対的な医行為を明確に区別し、看護師が実施できるものを「特定行為」として位置付け、この行為を実践するための必要な高度知識と技術を研修指定機関で学び修了認定を受けた看護師の事を言います。
当院は一般病床60床、医療・療養病床72床の病院で、嚥下機能低下により胃ろうカテーテルを留置されている患者様が多く入院されており、交換せずに長期間留置していると詰まったり破損したりする恐れがあるため、当院では毎月交換しています。

以前は医師により交換を実施していましたが、離島であるがゆえに医師の人数が少なく、予定通り行うことが難しい状況でした。現在は月に25件ほどの交換を全て金城師長が行っております。
当院は離島ではありますが、徳洲会グループ内での研修が可能であるため、様々なスキルアップを行うことが可能となっています。
以下、金城師長からのコメントです。
2019年度看護師特定行為研修「在宅・慢性期領域パッケージ」(南部徳洲会病院)において、2019年10月から2020年9月の1年間、4区分5行為(気管カニューレの交換・胃瘻カテーテルまたは胃瘻ボタンの交換・膀胱瘻カテーテルの交換・褥瘡または慢性創傷における血流のない壊死組織の除去・脱水症状に対する輸液による補正)の研修を終了しました。
共通科目250時間および区分別科目(パッケージ)61時間のE-ラーニングと科目別試験を受講し、集合演習と実習を行いました。
通常の業務を行いつつ学習の時間を確保することには苦労しましたが、フィジカルアセスメントや推論に医師の視点も加えられ、とても楽しく学ぶことができました。
実習においては各行為5症例以上の報告を求められ、手順書を作成し対象となる患者を探して同意を得ることから始め、医局の先生方から指導、助言、監督いただき、医師ではない看護師が行う医行為に、自身も緊張しながらの実習となりました。
実施前後の患者状態の評価を十分行い、2020年10月から手順書を用いて、主に胃瘻・膀胱瘻カテーテルの交換、気管カニューレの交換について実践しています。
侵襲の大きくなる壊死組織の除去や、脱水症状に対する輸液についても、今後医師の指導、協力をいただきながら経験を積み、実践する力を身につけていきたいと思います。
看護師が特定行為を行うメリットは、医療ソースの少ない離島僻地において大きいと考えています。
地域包括ケアが推し進められる今、病院施設内だけでなく在宅療養、施設療養の環境においても、手順書を用いることで「患者の状態を観察、評価して医師へ報告し、医師の指示を待って実施する」手間を省け、医師の同行なく、よりタイムリーに医療行為が行える看護師の特定行為実践がさらに生きてくると考えています。
病院内だけでなく、地域に生活、療養の場を広げる手伝いができるよう、今後も怠ることなく自己の研鑽に励みたいと思います。

沖永良部徳洲会病院 看護師長 金城直哉
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特定看護師とは、相対的な医行為を明確に区別し、看護師が実施できるものを「特定行為」として位置付け、この行為を実践するための必要な高度知識と技術を研修指定機関で学び修了認定を受けた看護師の事を言います。
当院は一般病床60床、医療・療養病床72床の病院で、嚥下機能低下により胃ろうカテーテルを留置されている患者様が多く入院されており、交換せずに長期間留置していると詰まったり破損したりする恐れがあるため、当院では毎月交換しています。

以前は医師により交換を実施していましたが、離島であるがゆえに医師の人数が少なく、予定通り行うことが難しい状況でした。現在は月に25件ほどの交換を全て金城師長が行っております。
当院は離島ではありますが、徳洲会グループ内での研修が可能であるため、様々なスキルアップを行うことが可能となっています。
以下、金城師長からのコメントです。
2019年度看護師特定行為研修「在宅・慢性期領域パッケージ」(南部徳洲会病院)において、2019年10月から2020年9月の1年間、4区分5行為(気管カニューレの交換・胃瘻カテーテルまたは胃瘻ボタンの交換・膀胱瘻カテーテルの交換・褥瘡または慢性創傷における血流のない壊死組織の除去・脱水症状に対する輸液による補正)の研修を終了しました。
共通科目250時間および区分別科目(パッケージ)61時間のE-ラーニングと科目別試験を受講し、集合演習と実習を行いました。
通常の業務を行いつつ学習の時間を確保することには苦労しましたが、フィジカルアセスメントや推論に医師の視点も加えられ、とても楽しく学ぶことができました。
実習においては各行為5症例以上の報告を求められ、手順書を作成し対象となる患者を探して同意を得ることから始め、医局の先生方から指導、助言、監督いただき、医師ではない看護師が行う医行為に、自身も緊張しながらの実習となりました。
実施前後の患者状態の評価を十分行い、2020年10月から手順書を用いて、主に胃瘻・膀胱瘻カテーテルの交換、気管カニューレの交換について実践しています。
侵襲の大きくなる壊死組織の除去や、脱水症状に対する輸液についても、今後医師の指導、協力をいただきながら経験を積み、実践する力を身につけていきたいと思います。
看護師が特定行為を行うメリットは、医療ソースの少ない離島僻地において大きいと考えています。
地域包括ケアが推し進められる今、病院施設内だけでなく在宅療養、施設療養の環境においても、手順書を用いることで「患者の状態を観察、評価して医師へ報告し、医師の指示を待って実施する」手間を省け、医師の同行なく、よりタイムリーに医療行為が行える看護師の特定行為実践がさらに生きてくると考えています。
病院内だけでなく、地域に生活、療養の場を広げる手伝いができるよう、今後も怠ることなく自己の研鑽に励みたいと思います。

沖永良部徳洲会病院 看護師長 金城直哉
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2021年02月08日
奄美群島社会福祉団体連絡協議会 表彰

先日、和泊社会福祉協議会 会長の前幸貴さんが来院され、全体朝礼にて当グループ職員の大福秀子さんの表彰式が執り行われました。

「多岐にわたり奄美群島内の社会福祉事業(活動)に従事し、その向上及び増進に功績のあった者(団体)を表彰または感謝し、その業績をたたえ、その労をねぎらい、もって奄美群島社会福祉事業(活動)の進展に資するものである。」ということで、介護のスペシャリスト大福さんが表彰されました。

(利用者さんと一緒に福笑い)
大福さんは、平成6年から平成20年3月まで「和泊役場、特別養護老人ホームしらゆり園」での勤務経験を活かし、平成20年6月~平成22年3月まで徳洲会「グループホームゆりの郷、沖永良部徳洲会介護センター居宅介護支援事務所」にて勤務、平成22年4月より現在まで「グループホームゆりの郷」管理者として勤務。

「福祉の仕事に就くきっかけは、婦人会で福祉施設のボランティアに参加し、大山の桜の花見に出かけた時『うちゃお陰、みじらしゃあたん。ありがとう(あなた達のお陰で、楽しかったよ。ありがとう)』の言葉に心が揺さぶられて・・・。
あれから26年余り、壁にぶつかった時は、あの時の言葉を思い出し初心に戻るようにしています。これからも入居者様の余生に寄り添える 仕事に誇りを持ち、微力ではありますが社会福祉事業に貢献していきたいと思います。」と、挨拶の言葉を述べられました。
久しぶりの嬉しいニュースに、病院内が明るくなりました!
大福さん!おめでとうございます!!
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2020年10月26日
MESH(メッシュ・サポート)について
10月16日に中部徳洲会病院(沖縄県)より転院の患者さんを搬送して頂きました。
沖永良部の患者さんが沖縄で治療を受けてこられ、民間の交通機関での帰島が困難な場合、
これまでも度々お世話になってきました。本当にありがとうございます。


少しでもお役に立てればと、募金箱を当院受付カウンターに設置させて頂いております。
※メッシュ・サポートは離島における医療格差の改善を図るため、医療用航空機を用いて離島医療支援活動に取り組むNPO法人です。
沖永良部の患者さんが沖縄で治療を受けてこられ、民間の交通機関での帰島が困難な場合、
これまでも度々お世話になってきました。本当にありがとうございます。


少しでもお役に立てればと、募金箱を当院受付カウンターに設置させて頂いております。
※メッシュ・サポートは離島における医療格差の改善を図るため、医療用航空機を用いて離島医療支援活動に取り組むNPO法人です。
2020年10月13日
ウォークラリー開催について
この度、「歩いて学ぶ 沖永良部糖尿病 ウォークラリー」と題して、NPO法人沖永良部スポーツクラブELOVEさんの主催のもと11月14日(土)にウォークラリー開催いたします!!
ウォークラリーとは、数名のグループで参加者の体力に合わせ、コース図にしたがってチェックポイントを探し、クイズを解きながら楽しく歩く競技です。
糖尿病患者さんとその家族、ご友人お誘いのうえ、皆さんでご参加ください!
※詳細は添付しているファイルを参照してください。
病院・医院・役場・島内スーパーに案内を配布しています、お手に取ってご確認ください。


ウォークラリーとは、数名のグループで参加者の体力に合わせ、コース図にしたがってチェックポイントを探し、クイズを解きながら楽しく歩く競技です。
糖尿病患者さんとその家族、ご友人お誘いのうえ、皆さんでご参加ください!
※詳細は添付しているファイルを参照してください。
病院・医院・役場・島内スーパーに案内を配布しています、お手に取ってご確認ください。


タグ :糖尿病内科