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2021年02月25日

看護師特定行為研修について

当院の金城師長が南部徳洲会病院で行われている「ろう孔管理関連の特定行為研修」を2020年10月に無事修了されました。
特定看護師とは、相対的な医行為を明確に区別し、看護師が実施できるものを「特定行為」として位置付け、この行為を実践するための必要な高度知識と技術を研修指定機関で学び修了認定を受けた看護師の事を言います。
当院は一般病床60床、医療・療養病床72床の病院で、嚥下機能低下により胃ろうカテーテルを留置されている患者様が多く入院されており、交換せずに長期間留置していると詰まったり破損したりする恐れがあるため、当院では毎月交換しています。
看護師特定行為研修について
以前は医師により交換を実施していましたが、離島であるがゆえに医師の人数が少なく、予定通り行うことが難しい状況でした。現在は月に25件ほどの交換を全て金城師長が行っております。
 当院は離島ではありますが、徳洲会グループ内での研修が可能であるため、様々なスキルアップを行うことが可能となっています。


以下、金城師長からのコメントです。

2019年度看護師特定行為研修「在宅・慢性期領域パッケージ」(南部徳洲会病院)において、2019年10月から2020年9月の1年間、4区分5行為(気管カニューレの交換・胃瘻カテーテルまたは胃瘻ボタンの交換・膀胱瘻カテーテルの交換・褥瘡または慢性創傷における血流のない壊死組織の除去・脱水症状に対する輸液による補正)の研修を終了しました。

共通科目250時間および区分別科目(パッケージ)61時間のE-ラーニングと科目別試験を受講し、集合演習と実習を行いました。

通常の業務を行いつつ学習の時間を確保することには苦労しましたが、フィジカルアセスメントや推論に医師の視点も加えられ、とても楽しく学ぶことができました。

実習においては各行為5症例以上の報告を求められ、手順書を作成し対象となる患者を探して同意を得ることから始め、医局の先生方から指導、助言、監督いただき、医師ではない看護師が行う医行為に、自身も緊張しながらの実習となりました。

実施前後の患者状態の評価を十分行い、2020年10月から手順書を用いて、主に胃瘻・膀胱瘻カテーテルの交換、気管カニューレの交換について実践しています。

侵襲の大きくなる壊死組織の除去や、脱水症状に対する輸液についても、今後医師の指導、協力をいただきながら経験を積み、実践する力を身につけていきたいと思います。

看護師が特定行為を行うメリットは、医療ソースの少ない離島僻地において大きいと考えています。

地域包括ケアが推し進められる今、病院施設内だけでなく在宅療養、施設療養の環境においても、手順書を用いることで「患者の状態を観察、評価して医師へ報告し、医師の指示を待って実施する」手間を省け、医師の同行なく、よりタイムリーに医療行為が行える看護師の特定行為実践がさらに生きてくると考えています。

病院内だけでなく、地域に生活、療養の場を広げる手伝いができるよう、今後も怠ることなく自己の研鑽に励みたいと思います。
看護師特定行為研修について

沖永良部徳洲会病院 看護師長 金城直哉

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Posted by 沖永良部徳洲会病院 at 15:31 │医療看護部

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