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2023年02月13日

定期航空便での病院間搬送

今日は真面目な離島医療の問題点についての話。

残念ながら沖永良部島で治療が完結できない症例があります。

例えば、今すぐカテーテル検査・治療をしないといけない心筋梗塞や脳卒中など。
そういった場合は沖縄や奄美大島、鹿児島県本土の医療機関に搬送することになります。幸い病状が安定して歩いて島に戻ってくることができれば全く問題ありません。

ですが、急性期の治療は終了し、病状は落ち着き、いざ島に帰ろうとしても自力では歩けないし、座ることもできない場合があります。本土であれば救急車か病院の搬送者等での病院間搬送となりますが、離島ではそうはいきません。

ドクターヘリや自衛隊、海上保安庁のヘリは今すぐ処置や手術をしなければ生命に危機を及ぼす場合や重大な後遺症を残す時しか利用できません。

そういった場合民間航空機(もしくは船)で島に戻ってくるしか方法はないのです。

JAL定期便では3日前まで申請すれば写真のようにATR機の後ろの座席を利用してストレッチャーで患者さんを寝かせたまま運ぶことができます。







ただ、6~8座席分と必要な場合は医師や看護師の同乗した分の航空運賃を支払わなければいけないそうです。

もちろんJALさんには感謝です。

だけどこの負担を軽減させる術はないのかしら。

鹿児島県や自治体は考えてくれないかな。

昨年まではメッシュサポート(https://www.meshsupport.jp/)があったけど。。。

と感じた今日この頃でした。  
タグ :搬送


Posted by 沖永良部徳洲会病院 at 12:00医療