2021年04月06日
建部先生研修終了!
もう昨年度の話になってしまいましたが、1月18日~3月13日までの8週間、奈良県立医科大学より当院へ地域研修に来ておりました建部壮先生の研修が終了となりました。
出身地:宮崎県
年齢:41歳
建部先生はT京大学を卒業後に自衛官となり、30歳を過ぎて医学部へ入学し、医者になったという異色の経歴の持ち主です。ここでは言えないような自衛官時代のお話をいっぱい教えてもらいました。また、ご家族で沖永良部へいらしたので、私生活に至るまで島ライフを満喫できたのではないでしょうか。奥様もお仕事をされていて、リモートワークをされていたそうです。今後は総合診療医を目指すというこですので、是非とも頑張ってほしいです。そしてまた沖永良部島へお越しください。


以下、建部先生からの沖永良部島での研修の感想です。
● 2年間の初期研修の集大成として
沖永良部徳洲会病院は島内唯一の総合病院であり、あらゆる重症度・病態の患者さんが訪れます。内科・外科・産婦人科以外は常勤医がおらず、いつでも他科コンサルトができる基幹病院と違い、どんな患者・病態に対してもある程度は自分で初期対応を行う必要があります。研修基幹病院の臓器別内科、小児科、外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、精神科などのローテーションでそれまで学んできた知識を総動員して診療に当たる場面が多く、2年間の研修の集大成のような場になりました。一方で、他院から応援で来てくれている各科の医師は非常にフットワークが軽く、一般外来・病棟で何をどこまでやればいいかを気軽に相談できる環境はとてもありがたかったです。
●患者さんの日常生活との近さ
急性期病棟の入院診療だけでなく、救急外来、一般・定期外来、訪問診療、療養病棟での診療など、地域住民の方が医療機関を必要とするあらゆる場面で診療にあたるので、患者さんがどういう日常生活を送っているのかを意識する機会が多い研修でした。高次の医療機関である大学病院で研修をしていると、つい患者さんの日常生活から切り離された入院生活だけを見てしまいがちですが、離島では医療従事者も患者さんとほぼ同じ環境で生活します。島のどのあたりに住んでいて、どこに何の畑を持っていて、どこで日常の買い物をして、どこの施設に親が入居している・・・などの情報は非常にリアリティがあり、日常生活にどう介入するかを意識して診療にあたった経験はとても有意義なものになりました。
●小規模病院ならではの「顔の見える」多職種連携
看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、技師、栄養士、MSWなど、大学病院では「部門」としてとらえがちな他職種のスタッフと顔が見える個人的な関係を作れたのはとても有意義な経験でした。島の同じ環境の中で生活しているので日常生活でも接する機会が多く、部門の利害などは全く意識せず立ち入った相談にも乗ってもらいやすくなります。今後、自分の中で「薬剤師」といえば「あの薬のことで相談に乗ってもらった○○さん」、「栄養士」といえば「あの患者さんにこういう指導をしてもらった××さん」・・・と、沖永良部で一緒に仕事をした人の顔を具体的に思い浮かべることになりそうです。

●プライベートについて
宿舎はいくつかのタイプがあり、必要な家具や日用品はすべて完備されていました。私の場合は病院のすぐ近くで2DKと広めの「オーシャンハイツ」に入居しました。建物の外見は少し年季が入っていますが、内装・水回りはきれいで、妻子と暮らすのに十分な広さで快適に過ごすことができました。休日や当直明けの日などは病院の車を借りて島の名所巡りやケイビング、ホエールウォッチング、ジャガイモの収穫体験などのアクティビティをすることができ、徳洲会の研修医勉強会で名瀬(奄美大島)に1~2泊したほか、沖縄本島や与論島に行く同期もいました。信じられないほど透き通った海で、子どもに初の海遊びをさせることができたのをはじめ、2ヵ月間で多くの家族での思い出を作ることができました。

●結びにかえて
臨床研修の締めくくりにふさわしい充実した2ヵ月間で、また家族としてもかけがえのない時間を過ごすことができました。このような貴重な機会をいただいた玉榮院長、指導医の藤崎先生をはじめ沖永良部徳洲会病院の皆様、奈良医大臨床研修センターの皆様にこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
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出身地:宮崎県
年齢:41歳
建部先生はT京大学を卒業後に自衛官となり、30歳を過ぎて医学部へ入学し、医者になったという異色の経歴の持ち主です。ここでは言えないような自衛官時代のお話をいっぱい教えてもらいました。また、ご家族で沖永良部へいらしたので、私生活に至るまで島ライフを満喫できたのではないでしょうか。奥様もお仕事をされていて、リモートワークをされていたそうです。今後は総合診療医を目指すというこですので、是非とも頑張ってほしいです。そしてまた沖永良部島へお越しください。


以下、建部先生からの沖永良部島での研修の感想です。
● 2年間の初期研修の集大成として
沖永良部徳洲会病院は島内唯一の総合病院であり、あらゆる重症度・病態の患者さんが訪れます。内科・外科・産婦人科以外は常勤医がおらず、いつでも他科コンサルトができる基幹病院と違い、どんな患者・病態に対してもある程度は自分で初期対応を行う必要があります。研修基幹病院の臓器別内科、小児科、外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、精神科などのローテーションでそれまで学んできた知識を総動員して診療に当たる場面が多く、2年間の研修の集大成のような場になりました。一方で、他院から応援で来てくれている各科の医師は非常にフットワークが軽く、一般外来・病棟で何をどこまでやればいいかを気軽に相談できる環境はとてもありがたかったです。
●患者さんの日常生活との近さ
急性期病棟の入院診療だけでなく、救急外来、一般・定期外来、訪問診療、療養病棟での診療など、地域住民の方が医療機関を必要とするあらゆる場面で診療にあたるので、患者さんがどういう日常生活を送っているのかを意識する機会が多い研修でした。高次の医療機関である大学病院で研修をしていると、つい患者さんの日常生活から切り離された入院生活だけを見てしまいがちですが、離島では医療従事者も患者さんとほぼ同じ環境で生活します。島のどのあたりに住んでいて、どこに何の畑を持っていて、どこで日常の買い物をして、どこの施設に親が入居している・・・などの情報は非常にリアリティがあり、日常生活にどう介入するかを意識して診療にあたった経験はとても有意義なものになりました。
●小規模病院ならではの「顔の見える」多職種連携
看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、技師、栄養士、MSWなど、大学病院では「部門」としてとらえがちな他職種のスタッフと顔が見える個人的な関係を作れたのはとても有意義な経験でした。島の同じ環境の中で生活しているので日常生活でも接する機会が多く、部門の利害などは全く意識せず立ち入った相談にも乗ってもらいやすくなります。今後、自分の中で「薬剤師」といえば「あの薬のことで相談に乗ってもらった○○さん」、「栄養士」といえば「あの患者さんにこういう指導をしてもらった××さん」・・・と、沖永良部で一緒に仕事をした人の顔を具体的に思い浮かべることになりそうです。

●プライベートについて
宿舎はいくつかのタイプがあり、必要な家具や日用品はすべて完備されていました。私の場合は病院のすぐ近くで2DKと広めの「オーシャンハイツ」に入居しました。建物の外見は少し年季が入っていますが、内装・水回りはきれいで、妻子と暮らすのに十分な広さで快適に過ごすことができました。休日や当直明けの日などは病院の車を借りて島の名所巡りやケイビング、ホエールウォッチング、ジャガイモの収穫体験などのアクティビティをすることができ、徳洲会の研修医勉強会で名瀬(奄美大島)に1~2泊したほか、沖縄本島や与論島に行く同期もいました。信じられないほど透き通った海で、子どもに初の海遊びをさせることができたのをはじめ、2ヵ月間で多くの家族での思い出を作ることができました。

●結びにかえて
臨床研修の締めくくりにふさわしい充実した2ヵ月間で、また家族としてもかけがえのない時間を過ごすことができました。このような貴重な機会をいただいた玉榮院長、指導医の藤崎先生をはじめ沖永良部徳洲会病院の皆様、奈良医大臨床研修センターの皆様にこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
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Posted by 沖永良部徳洲会病院 at 23:29
│医局・研修医