2021年05月24日
放射線科の撮影装置を他院と共同利用

(※シーメンス社製1.5テスラMRI装置)
沖永良部島は人口約12000人余りで知名町・和泊町の2町あり、当院も含めていくつかの医療機関があります。
CT撮影装置は各医療機関にそれぞれ1台ずつ、島内に複数台ありますが、MRI撮影装置は当院にしかありません。
その1台しかないMRI撮影装置を有効に活用するため、各医療機関と当院とでMRI装置の共同利用を行っています。
他の医療機関の医師がMRI撮影を希望した場合、おおまかな流れとしては、
①当院放射線科に直接電話連絡をして頂き、放射線技師が依頼を受ける。
②患者さんは当院の受付を通らず、直接放射線科へ来てもらう。
③他施設の医師の指示のもと撮影を行い、画像データを渡して戻ってもらう。
④MRI撮影料は後日、まとめて他院に請求。
という形を取っています。
この利点としては、患者さんの大幅な待ち時間短縮です。
他院から紹介状を持参してMRIを撮影する場合、当院の受付・診察・会計などに待ち時間が発生してしまいます。
そのため、当院のMRI撮影装置を利用しやすいよう、このような体制を整えています。
他施設からのMRI撮影依頼は多く、2020年度では年間件数の内34%が他院からの依頼でした。
また、CT撮影装置についても共同利用を行っています。

(※Canon社製80列CT装置とデジタルX-TV装置)
離島であるため撮影装置が故障した際に、都市部と比較して修理に時間がかかってしまい、場合によっては丸2日間撮影出来ない事があります。
そのような事態を回避するため、当院のCT撮影装置が故障した場合、他の医療機関にCTの撮影をお願いしています。
様々な医療機関の垣根を越えて、島内にある医療資源を有効に活用する取り組みを私達は実践しています。
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